どうも、エスジェイです。
しかし、ここで現代の日本人が必ずぶち当たる壁があります。
そう、「日本国内ではジブリ作品が一切サブスク配信されていない」という理不尽な現実です。
「おい駿!!」と叫びたくなる矛盾
海外のNetflixでは、2020年頃からジブリ作品が当たり前のように配信されています。
日本が誇るアニメーションなのに、お膝元の日本人は月額料金を払ってもスマホやテレビで気軽に見ることができないのです。
なぜ日本だけサブスク解禁されないのか?
大人の事情や放映権の問題もあるのでしょうが、根底にあるのは宮崎駿氏の「映画は映画館で観るべき」「年に一度か二度、手間暇かけて観るからこそ一生の記憶に残る」という強い哲学だと言われています。
正直なところ、最初にこれを知ったときは「時代に逆行する老害のお手本のような信念だな…おい駿!」と毒づいてしまいました。
渋々、十数年ぶりにレンタルショップへ

とはいえ、どうしてもジブリが観たい欲求は収まりません。
私は渋々、休日のスキマ時間にバイクを走らせ、近所のゲオへ向かいました。
店舗に足を踏み入れるのも十数年ぶりです。
棚からプラスチックのケースを探し出し、レジでお金を払い、エコバッグに入れて持ち帰る。
家に帰って、パッケージを開けてディスクをデッキにセットする。
リモコンのボタン一つで無数の映画にアクセスできる今の時代からすると、信じられないほど面倒くさい儀式でした。
不便さが生み出した「圧倒的な没入感」
しかし、いざ映画が始まって、私はハッとさせられました。
普段、NetflixやAmazonプライムで映画を観るとき、私は無意識のうちに手元のスマホを触ったり、少しダレるシーンでは「10秒スキップ」を押したりしてしまっていました。
ついつい、倍速再生なんかもしちゃいます。
いつでも観られるし、いつでも止められるという気軽さが、映画に対する集中力を奪っていたのです。
でも、今回は違いました。
わざわざ店まで行って、お金と時間をかけて借りてきたDVDです。
「しっかり観なきゃもったいない」という心理が働き、スマホはテーブルの隅に追いやられ、2時間ノンストップで完全に作品の世界に没入していました。
見終わった後の満足感と余韻は、サブスクで「消費」した映画の何倍も深く、心に残るものでした。
結論:宮崎駿の言う通りだった
「手間暇かけて観るからこそ記憶に残る」
あんなに文句を言っていた私ですが、皮肉なことに、わざわざ不便な思いをしてDVDをレンタルしたことで、作り手の哲学を肌で理解することになりました。
何でも簡単に手に入る時代だからこそ、「あえて手間をかける」という物理的なハードルが、コンテンツの価値を守ってくれることもあるんですね。
もちろん、今でも「はよサブスクで配信してくれよ!」とは少し思っています。
でも、たまには外の空気を吸いながら、物理ディスクを借りに行く不便な時間も、静かに暮らすための良いスパイスになるのかもしれないなと、少しだけ考えを改めました。